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2022年3月29日(火)

生乳が廃棄の危機に

紙氏 酪農家守る対策を

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(写真)質問する紙智子議員=16日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は16日の参院農林水産委員会で、3~5月には需要減による生乳廃棄の危機に直面するとして対策を求めました。昨年末には、生乳5000トンが廃棄の危機に陥りました。

 紙氏は、学校が春休みになる年度末から業務用の需要減少も重なり廃棄の危機が起こるのではないかと質問。森健畜産局長は「取り組みが行われなければ、生乳廃棄も懸念される」と答えました。

 紙氏は、釧路新聞が「廃棄となれば1万トン以上になる。年末年始よりも厳しい」と報じたことに触れて認識をただすと、森局長は「業界を含めて取り組んでいる。農水省として後押しする」と答えました。

 紙氏は、環太平洋連携協定(TPP11)枠ができたことにより、原料用などの輸入粉乳調製品が増え、脱脂粉乳は2016年度の6000トンから19年度には1万2380トンに倍増し、日欧EPA(経済連携協定)でも輸入枠が設定され、輸入が増えていると指摘。「生産者に生乳生産増を求めながら輸入も増やす。需要が減れば被害を受けるのは酪農家だ。輸入を国産に置き換えることも含めて対応を」と迫ると、金子原二郎農水相は「指摘はよくわかる。どういう対策があるか検討したい」と答えました。


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