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2022年3月29日(火)

侵略やめ即時撤退を

井上氏、駐日ロシア大使に要求

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(写真)会談する井上哲士参院議員(右端)とミハイル・ガルージン駐日ロシア大使(左端)=28日、参院議員会館

 日本共産党の井上哲士参院議員は28日、ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使の訪問を受け、国会内で会談しました。

 井上氏は、2月24日の志位和夫委員長の声明「ウクライナ侵略を断固糾弾する ロシアは軍事作戦を直ちに中止せよ」を手渡し、日本共産党が「国連憲章に規定された平和の国際秩序を擁護し、この秩序を侵犯・破壊するいかなる覇権主義的な企てにも反対する」(党綱領)立場だとのべ、3点指摘しました。

 (1)ロシアの行動は、主権の尊重、領土保全、武力行使の禁止を義務付けた国連憲章に明白に違反(2)原発や病院への攻撃はどんな理由でも許されない国際人道法違反(3)ロシアが核兵器大国であることを誇示し、先制使用の可能性で威嚇していることに、被爆国の党として厳しく抗議する―と述べました。

 これにガルージン大使は、ウクライナの政権と欧米を非難するロシア政府の立場をのべ、ウクライナが降伏し非軍事化や中立化の要求を満たすことが重要だとしました。

 井上氏は、「さまざまな議論は承知しているが、脅威があるからと攻撃する権利を国連憲章は与えていない。武力でウクライナに降伏を迫り政権を変えようとするなどは、まさに侵略行為だ」と重ねて強調。国連の緊急総会決議にもふれ、ロシア軍の攻撃中止と即時撤退を求めました。

 大使は、日本共産党の立場は本国に伝えるとのべました。

 会談には、田川実国際委員会事務局長、米沢博史国際局員、大使館側からはアンナ・カガネツ三等書記官、マルガリータ・ツィサルク大使館員が同席しました。


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