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2022年3月26日(土)

ロシアは国際社会の総意に従え

――国連総会での人道決議の採択を歓迎する

志位委員長が談話

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 一、ウクライナ情勢に関する国連総会緊急特別会合で24日、決議「ウクライナ侵略の人道的帰結」が、140カ国の圧倒的多数の賛成で採択された。

 同決議は、ロシア軍の即時・完全・無条件の撤退を迫った3月2日の総会決議の完全履行を求めるとともに、敵対行為の即時停止、ジュネーブ諸条約等の国際人道法の尊重、民間人保護、病院等民間施設の保護、ロシア軍による都市包囲の解除など、深刻な人道危機を打開することを強く求めている。

 フランスとメキシコが推進し、5大陸すべてにわたる90カ国が共同提案国に加わって採択された同決議は、ロシアによる侵略と戦争犯罪を非難し、その中止を求める国際社会の揺るがぬ意志を示したものである。わが党は決議の採択を心から歓迎するとともに、ロシアが国際社会の総意に従うことを強く求める。

 一、決議採択の過程で、ロシアによる侵略という事態の性格を曖昧にし、ロシアを名指しせず、「すべての当事者による敵対行為の即時停止」だけを求める動きも浮上したが、ロシア提出の安保理決議案はロシア、中国のみの賛成で否決され、ロシアが支持する南アフリカ提出の総会決議案は、多数の反対で採決にかけられないまま廃案となった。ロシアによる侵略という事態の本質に目をつぶる、この種の議論が、国連総会の場で通用しなかったことは、国際社会でのロシアの孤立ぶりを明確に示すものとして、重要である。


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