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2022年3月24日(木)

世界平和のために反戦貫く日本共産党躍進を

千葉演説会 志位委員長が訴え

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(写真)訴える志位和夫委員長=23日、千葉市中央区

 日本共産党の志位和夫委員長は23日、千葉県での演説会で、「参院選の公示日まで3カ月をきりました。比例代表で5議席への躍進を必ず勝ち取るために、比例代表は千葉県で35万票以上へのご支持を広げてください。選挙区では、『とことん現場主義』で政治を動かす、さいとう和子さんに何としても国会に戻ってもらいましょう」と熱く訴えました。演説会はオンラインでも配信されました。

 田村智子政策委員長(比例予定候補)のメッセージが紹介され、さいとう和子選挙区予定候補が決意表明。千葉県市民連合の大村芳昭さんが期待を表明しました。

 「ロシア・プーチン政権によるウクライナ侵略が始まって1カ月になります」と切り出した志位氏は、ロシアによる侵略への強い抗議と軍事行動の即時中止を訴えました。

 志位氏は、ロシア大統領府報道官がロシアの「存続の危機」の際には核兵器を使用しうると発言したことに触れ、「いま世界が目にしているのは、核兵器は人間に持たせてはならない『絶対悪』の兵器だということです」と強調。「プーチン大統領のような先制核使用を公言する人物が出てくるもとで『核抑止』が無力だということがいよいよ明らかになりました。この危険を打開する道はただ一つ、全世界から核兵器をなくすことです」と力を込めました。

 志位氏は「『ロシアって共産党?』と言う声もあると聞きますが、とんでもありません」と述べ、「『ソ連共産党』を名乗る党は31年前に解散し、なくなりました。旧ソ連によるチェコスロバキア侵略、アフガニスタン侵略など覇権主義に断固反対を貫いた自主独立の党が日本共産党です」と強調。ソ連による日本共産党への干渉攻撃をはねのけ、ソ連が崩壊した時には「もろ手をあげて歓迎」する声明を出したこと、日ロ領土問題でも千島列島全体の返還を求める堂々とした主張をしていると力説しました。「私たちは党綱領に『どんな国であれ覇権主義を許さず、平和の国際秩序を築く』と掲げています。党をつくって100年、反戦平和を貫いてきた日本共産党を世界平和のために大きく伸ばしてください」と訴えました。

 志位氏は「参院選で何が問われるか」について、「暮らし」「平和」「共闘」の三つの角度からその中身を語りました。

 志位氏は、平和の問題について、ロシアの無法を見て「日本の平和は大丈夫か」と心配する声もあると述べ、「相手が『軍事、核兵器、力の論理』できた時に、こちらも『軍事、核兵器、力の論理』で対抗すればどうなるか。『軍事対軍事』の果てしない悪循環になり、戦争につながる一番危険な道に落ち込むことになります。憲法9条を生かして東アジアを平和な地域にする外交戦略こそ必要ではないでしょうか」と強調。「危機に乗じて憲法9条を改定し、『軍事対軍事』の危険な道に日本を引き込む危険な動きを断固として止めましょう」と訴えました。

 その上で志位氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)と協力し、東アジアサミットの活用・強化で東アジアを「平和と協力の地域」にする日本共産党の「外交ビジョン」を縦横に語りました。

 志位氏は、日本共産党の疑問に答える「はてな」リーフの中身を語りました。その中で、「日米安保条約」について「日米軍事同盟には、他の軍事同盟とは違う特別の危険があります。在日米軍は、海兵隊、空母、強襲揚陸艦など『日本を守る』ためのものでなく、海外への『殴り込み』を任務にする部隊ばかりです。こんな物騒な軍隊に基地を貸している国は世界で日本だけです」と強調。「日本を危険にさらす日米安保条約を国民多数の合意で廃棄し、本当の独立国といえる日本をつくりましょう」と訴えました。

 “アメリカがいうことを聞くのか?”との疑問については「日米安保条約では第10条に『一方が通告すれば1年後に終了』と書いてあります」と説明。「日米関係は『日米友好条約』を結び、対等・平等・友好の日米新時代を築きたい。これが共産党の大展望です」と訴えました。

 また、「自衛隊」の問題については「いま一番大事なのは『なくすかどうか』ではありません。安保法制を廃止して海外の戦場に自衛隊員を送ることをやめさせる。この一点で協力することが一番大事なことです」と指摘。その上で、自衛隊と憲法9条の矛盾の解消の道筋は「9条の理想にむけて、国民合意で、一歩一歩、自衛隊の現実を変えていく。将来、国民の圧倒的多数が『自衛隊がなくても安心だ』という合意が成熟したところで初めて、9条の理想に向けて踏み出そうというのが共産党のプランです」と語りました。

 最後に志位氏は「『どんな改革でも国民多数の合意で』を貫くのが日本共産党です」と強調。「日本共産党の躍進で日本の政治を大本から変えましょう」と訴えると、会場が大きな拍手に包まれました。


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