2022年3月20日(日)
志位委員長のあいさつ
社会民主党全国大会
志位和夫委員長が19日、社民党の第19回全国大会で行ったあいさつは次の通りです。
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温かい連帯の絆のさらなる発展を
みなさん、こんにちは(「こんにちは」の声)。私は、日本共産党を代表して、社会民主党第19回全国大会に参加されたみなさんに、心からのお祝いと熱い連帯のあいさつを申し上げます。(拍手)
私は、6年前の社民党大会に、歴史上初めて(笑い)、ご招待いただきまして、ごあいさつする機会がありました。4年前の社民党大会でもごあいさつする機会があり、今回で3回目、常連にさせていただいております。(笑い、拍手)
他方、わが党の党大会にも、2回連続で、はるばる伊豆の山奥まで、社民党から来賓をお迎えし、温かい連帯のごあいさつをいただきました。
そういう相互の連帯が発展するなかで、この間のさまざまな選挙で、ご一緒に訴える場面がたくさんあり、全国各地で温かい連帯の絆が発展していることは、本当にうれしいことであり、さらにそれが発展することを心から願うものであります。(拍手)
参院選で野党共闘を成功させるために力をあわせよう
みなさん、いまの政治を変えるには、市民と野党の共闘を、どんな困難があっても乗り越えて、発展させることが、どうしても必要ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)
その点で、みなさんの大会議案を拝見しますと、とても心強い内容がのべられています。
まず昨年の総選挙総括について、「野党共闘の成果は冷静に評価しなければならない。59選挙区で勝利、自民の甘利幹事長、石原元幹事長や閣僚、大臣経験者も破る成果をあげた」とあります。まったくその通りと思います。(拍手)
一部メディアは「野党共闘は失敗」などと書き立てていますが、事実は違います。みんなの力でかちとった成果を冷静に評価し、共闘をよりよいものに発展させる努力こそが必要ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)
また、みなさんの大会議案を拝見しますと、今年の参議院選挙について、「社民党は独自政策をはっきり主張しながらも、野党共闘は断固進めて、1人区の勝利を勝ち取っていく決意である」とあります。大賛成です。(拍手)
昨日、私は、立憲民主党の泉代表と会談し、「現政権に厳しい審判を下すために、参院選1人区の候補者調整のための協議を開始」することで合意しました(拍手)。参議院選挙で野党共闘の成功をかちとるために力をあわせようではありませんか。(大きな拍手。「そうだ」の声)
9条を改憲し「軍事対軍事」の危険に引き込む動きを、断固止めよう
さらに、みなさんの大会議案を拝見しますと(笑い)、当面する政治問題への対応で、たくさんの一致点があると感じます。一致するところに線を引っ張って読んでおりましたところ、線だらけになってしまいました(笑い)。その中でもとりわけ力をあわせたいと願っているのは、憲法9条改悪を許さない――この一点での協力であります。(拍手)
国民のみなさんの中には、ロシアのウクライナ侵略を見て、「日本の平和は大丈夫か」という心配の声もあると思います。しかしみなさん。相手が、「軍事、核兵器、力の論理」できたときに、こちらも「軍事、核兵器、力の論理」で対抗すればどうなるでしょうか。「軍事対軍事」の果てしない悪循環となり、それが一番危険なことになるのではないでしょうか。東アジアを平和の地域にしていくための憲法9条を生かした外交戦略こそ必要ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)
ところが、岸田政権の対応は、外交不在、軍事一辺倒ではないですか。「敵基地攻撃能力の保有検討」に踏み込み、9条改定に前のめりです。
みなさん。憲法9条を改悪し、日本を「軍事対軍事」の危険な道に引き込む動きを、力をあわせ、断固止めようではありませんか。(大きな拍手)
みなさんの大会が大成功を収めることを心から願い、連帯のごあいさつといたします。ともに頑張りましょう。(大きな拍手)