2022年3月19日(土)
党首会談後の記者会見 志位委員長
日本共産党の志位和夫委員長は18日、国会内で記者会見を行い、同日の立憲民主党の泉健太代表との党首会談の合意事項を報告し、「(参院)1人区の候補者調整に向けたキックオフの合意になった」と強調しました。
志位氏は党首会談について、夏の参院選挙の1人区の候補者調整について泉氏から協力要請を受けて、両党間で「現政権に厳しい審判を下すために、参院選1人区での候補者調整の協議を開始する。協議は幹事長・書記局長と両党選対委員長で行う」ことで合意したと報告しました。
そのうえで志位氏は、今後の協議に臨む党の基本的立場について、次のように述べました。
志位 私たちとしては、この合意に基づいて協議を速やかに精力的に始めていきたいと思っております。
とくに、共通政策としては、わが党としては、総選挙のときに掲げた市民連合と野党4党の20項目の共通政策を土台に、それを発展させていきたいと考えています。
それから、政権の問題については、立憲民主党と日本共産党の間で合意した政権協力の合意を大事にして発展させていきたい。
さらに、選挙協力のあり方については、対等平等、相互尊重――これを原則にしてこそ一番力が出ますから、そういう原則に基づいて具体化をはかっていきたい。
以上の立場で今後の協議に臨んでいきたいと思っています。
政策の面では、わが党としては、岸田首相が自民党大会で、憲法9条をはじめとする「改憲4項目」の実現をいまこそやるんだと、そのための力を得るのが参議院選挙の目的だと、あそこまではっきり言っているわけですから、野党としては、自民党の改憲4項目を許さないということも共通の旗印に掲げてたたかえるように努力したいと考えています。
また志位氏は、「具体的な共通政策などの話は今後の協議のなかで話し合うということか」と問われて、次のように答えました。
志位 協議のなかで話し合っていきたい。何度も私が申し上げているように、共通政策・政権協力については、両党の合意ですし、国民への公約ですから、大事にしていきたいというのがわが党の立場ですけれども、かりに、それを見直したいということであれば、それも協議のなかでやっていったらいいと(思います)。一言一句変えてはならないとか、前のものでなければならないということにかたくなに固執するつもりはありません。それも含めて協議のなかでやったらいい。私たちとしては、先ほど言ったような立場を主張していきたいと思います。
さらに志位氏は、記者から「会談で政策の話や政権の話は伝えなかったのか」と問われて、次のように答えました。
志位 今日は、協力していこう、そのための協議をしていこうという意思をお互いに確認するということが一番大事でした。政策はもちろん大事ですし、政権(協力)ももちろん大事ですし、選挙協力のあり方も大事です。ただ、その前提になるのは、お互いに協力していこうという意思です。この意思が確認された点が非常に大事です。ですから、これをもって協議のキックオフということになると思います。一歩、大きな前進だと考えております。
今後の協議のなかでできるだけ前向きの一致を得るための努力をしていきたい。