2022年3月18日(金)
国会開会無視 無責任
衆院憲法審 赤嶺氏主張 政府の姿勢問う
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衆院憲法審査会は17日、自由討議を行い、各会派が意見を表明しました。
自民党の新藤義孝議員は、新型コロナやウクライナ情勢を理由に、「緊急事態条項」の議論が必要だと発言。自民党「改憲4項目」は「緊急事態条項」について国会議員任期延長と内閣による緊急政令を明記しているとした上で、「最優先は議員任期延長だ」と主張しました。
日本共産党の赤嶺政賢議員は、憲法と国会の問題でいま問われているのは、コロナのまん延で最も国会での審議が求められたときに、憲法53条に基づく野党の臨時国会召集要求を無視し、国会を開かなかった政府と与党の姿勢だと指摘。「野党の国会開会要求を無視しながら、緊急時の国会機能を維持するため、憲法を変える必要があるなど、なぜ言えるのか。あまりにも無責任だ」と厳しく批判しました。
立憲民主党の奥野総一郎議員は「緊急事態を理由に直ちに憲法改正と言うのは乱暴だ」と述べ、「改憲は必要ない」と強調。現行の国民投票法が公正さを確保できていないとして、まずは同法の議論を進めるべきだと主張しました。
社民党の新垣邦男議員は「いま求められているのは、憲法改正の議論ではなく、コロナ禍での市民の生存権を実現することだ」と述べました。