2022年3月18日(金)
軍事対軍事の悪循環でなく、9条を生かした外交努力で平和な東アジアを
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は17日の国会内での記者会見で、ロシアのウクライナ侵略にかかわり、「侵略者に対して日本も自衛力強化が必要ではないかという議論があるが」と問われ、「軍事と軍事の悪循環のエスカレートに陥ってしまうことがいま一番危険だ。憲法9条を生かした外交努力によって平和な東アジアを築いていくことに力をそそぐべきだ」と主張しました。
志位氏は、「相手が軍事や力の論理、核兵器で威嚇してきた場合に、『こっちも軍事でいこう、力でいこう、核でいこう』となれば軍事対軍事の果てしない悪循環になり、戦争につながる一番危険な道に落ち込む」と指摘。「そのような悪循環に陥らないようにするための外交こそ大事だ」と強調しました。
その上で志位氏は、ASEAN(東南アジア諸国連合)が、あらゆる問題を平和的な話し合いで解決する努力を続け、日米中も含む東アジアサミットを強化していく大構想を持っていると指摘。「ASEANと協力して東アジアサミットを活用・強化し、紛争を戦争にしない、あらゆる問題を平和的な話し合いで解決していくための外交的な知恵と努力をどう強めていくかが何よりも大事ではないか」と述べました。