2022年3月17日(木)
病院再編・統合やめよ
高橋氏 お産安心の体制こそ
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日本共産党の高橋千鶴子議員は10日の衆院地方創生特別委員会で、公立病院の再編・統合を前提とした地域医療構想を批判し、安心して子どもを生み育てられる町づくりに欠かせない病院を支えるよう求めました。
高橋氏は、青森県など東北地方では分娩(ぶんべん)施設が減り、出産できない町が増えているとして「安心してお産ができる体制づくりが急務だ」とただしました。
野田聖子少子化担当相は、日本の女性は高齢出産が進み高リスクとなっており、産める場所がなくなるのは「地方にとって一番厳しい問題だ」と答えました。
高橋氏は、仙台市では地域医療構想にも位置付けられていない四つの公的病院を二つに統合する計画があると指摘。年間800件の分娩とハイリスク妊娠を受け入れている仙台日赤病院が統合され市外へ移転してしまえば、これまでの機能が果たせるのかと迫りました。
厚生労働省の大坪寛子審議官は「県と市、関係者の間で議論される」と答弁。高橋氏は「対象となっているのは労災病院や日赤であり、国が知らないはずはない。国の責任はどこにあるのか」と批判し、国の考え方を示すよう求めました。