2022年3月16日(水)
核使用の危険に警告
国連総長「核戦争ありうる」
ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻で、核兵器の使用を辞さない構えを示唆していることに国際社会が改めて批判の声を上げています。
【ワシントン=遠藤誠二】グテレス国連事務総長は14日、ウクライナ情勢について会見し、「ロシアが核戦力の警戒態勢を高めたのは骨まで凍る展開だ」と述べ、「核戦争の可能性は、一度は考えもつかないものになったが、今、ありえるところにまでに戻ってしまった」と警告しました。国連憲章と国際法の原則に基づき、戦闘停止と対話・外交交渉での問題解決を呼び掛けました。
グテレス氏はウクライナ情勢をめぐり「二つのことがますます明らかになっている」として、「状況がさらに悪化している」「結果がどうであれ、この戦争に勝者はなく、敗者のみだ」と主張しました。