2022年3月15日(火)
教科書めぐる情勢報告
教科書ネット21が総会
|
子どもと教科書全国ネット21は13日、2022年度の総会を東京都内で開催しました。全国各地の教育や教科書をめぐる活動、今後の活動方針について議論しました。
鈴木敏夫事務局長が、教科書問題をめぐる情勢を報告。「領土問題で政府見解を書くように要求し、国家と社会に役立つ人材をつくるのに、文学が必要ないとした。政治が直接的に教育や教科書に介入している。私たちの生活も戦争する国づくりに向かって動かされているが、教科書問題もその一部だ」と話しました。
和光大学名誉教授でジャーナリストの竹信三恵子さんが「コロナ禍の女性と働き方改革」と題した記念講演を行い、公的なセーフティーネットを拡充することの重要性を訴えました。
竹信さんは、20年3月の突然の一斉休校時に、子どものために仕事を休み無収入になった非正規労働者の女性が多数いたと指摘。「働く女性の6割近くが非正規。夫がいるから大丈夫だと言うが、そのうちシングルマザーなど『配偶者』がいない女性は4割以上。生存権に関わる問題を家族の助けを前提に考えるのは間違いだ」と述べました。
総会では、全国各地で取り組まれている教科書採択に関する活動や調査研究も紹介されました。ロシアのウクライナ侵略を直ちにやめることを求める特別決議を採択しました。