2022年3月13日(日)
100年間、反戦平和貫く日本共産党の躍進を
静岡オンライン演説会 志位委員長が訴え
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日本共産党の志位和夫委員長は12日、静岡市で開かれたオンライン演説会で、「参院選の投票日まであと4カ月をきりました。比例代表で5議席への躍進を勝ち取るために静岡で『20万票、10%』へとご支持を広げ、みなさんの力で共産党躍進の流れをつくりだしてください」と訴えました。
たけだ良介参院議員(比例予定候補)、鈴木ちか選挙区予定候補が決意表明。市民連合しずおかの小長谷保事務局長があいさつしました。
志位氏は、ロシアの侵略を受けるウクライナについて「非軍事の人道支援が急務です」と主張しました。党としてウクライナ支援のための募金運動に取り組み、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に第1次分の支援募金を渡したことを紹介。「250万人を超える国外避難民のほとんどは女性や子どもです。心のケアもふくめて国際社会の支援が必要です。引き続きご協力ください」と呼びかけました。
志位氏は、侵略を止める上で何よりも重要なのは「国際世論」だと訴え。ロシアによる侵略を国連憲章違反と断罪し「即時・無条件撤退」を求める非難決議が、国連加盟国の7割を超える141カ国の賛成で採択されたと強調しました。一方、採択に棄権・退席した国が47カ国あったことを示し、「この47カ国に対し、侵略を非難して軍事行動の中止を求める立場に立つように働きかけていく。こうした外交活動こそ、9条を持つ国の政府がやるべき仕事です」と訴えました。
また、日本共産党が旧ソ連の干渉攻撃をはね返し覇権主義とたたかった自主独立の党だと紹介。日ロ領土問題では、第2次世界大戦の戦後処理の不公正をただし千島列島全体の返還を求めてきたと語り、「メディアも『意外なことに日本共産党がいちばん厳しい政策を持っている』と報じました。どんな国であれ覇権主義を許さず、国連憲章に基づく平和の国際秩序をつくることを綱領に掲げている党が日本共産党です」と強調しました。
参院選での日本共産党の躍進は、日本政治を良くするうえで「三つの力」がある―。志位氏は、▽岸田政権に厳しい審判を下し、政権交代の足掛かりをつくる最大の力▽自民・公明と補完勢力による「翼賛体制」づくりを許さない最強の力▽野党共闘の大局的発展にとって何よりの推進力―の「三つの力」を縦横に語りました。
この中で志位氏は、新自由主義を転換して「やさしく強い経済」をつくろうと訴え。(1)政治の責任による賃金の引き上げ(2)社会保障と教育予算を経済力にふさわしく充実(3)富裕層・大企業に応分の負担と消費税5%への減税(4)気候危機打開の本気の取り組み(5)ジェンダー平等の視点を貫く―の五つの大改革を提案しました。
志位氏は、気候危機の打開に関わって、リニア新幹線建設が「環境破壊の点でもいよいよ道理がなくなっています」と語りました。従来の新幹線の4倍もの電力消費、南アルプストンネル工事による環境破壊など多くの問題があると指摘。トンネル工事の影響について「多いところでは大井川に流れ込む水が毎秒2トンも減少します。大井川は飲み水・農業用水・工業用水・発電も担う県民にとっての『命の水』です」と述べ、「県と流域10市町も反対しています。リニアはきっぱり中止させましょう」と力を込めました。
志位氏は、日本共産党の疑問に答える「はてな」リーフが大好評だと紹介し、安保条約、自衛隊、天皇の制度、社会主義・共産主義などについての共産党の立場を力説しました。その上で、どんな問題でも国民多数の合意で改革を進めるのが党の大方針だと強調。「今年は党創立100周年です。日本の政党で100年の歴史をもつ党は日本共産党だけです。太平洋戦争に進む時期に、他の党はすべて党を解散し大政翼賛会に合流して侵略戦争を推進したため、戦後、名前を変えざるをえませんでした。日本が戦争か平和の大きな岐路にあるもとで、100年間にわたって反戦平和を貫いてきた日本共産党をどうか躍進させてください」と訴えました。