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2022年3月11日(金)

ロシア侵略

文学3団体 声あげる

ペンクラブ・文芸家協会・推理作家協会

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(写真)左から林、桐野、京極の各氏=10日、東京・日本記者クラブ

 日本ペンクラブの桐野夏生会長、日本文芸家協会の林真理子理事長、日本推理作家協会の京極夏彦代表理事は10日、東京都内の日本記者クラブで会見し、「ロシアによるウクライナ侵攻に関する共同声明」を発表しました。3団体が共同で声明を出すのは初めてです。

 「文学者は人の痛みや苦しみを強く感じることができる人種であり、そうでなくてはならない。声をあげることが大切。今後、文化人の声をまとめていきたい」(林氏)、「声明を発表することしかできないもどかしさも感じるが、決して無駄ではない。みんなで戦争反対の声を上げて、戦時中の文学報国会のようには絶対にならない」(桐野氏)、「思想信条はさまざまでも、人命と人権、文化を守ることは誰にとっても普遍的な価値」(京極氏)と、それぞれが共同声明発表に至った思いを語りました。

 声明では、ロシアによるウクライナ侵攻は完全に侵略であり、核兵器使用に言及したひきょうなどう喝であり、言論の自由を奪い、世界の平和を脅かす許し難い暴挙と非難し、人々の苦悩や悲嘆、喜びを描いてきた表現者として、新たな戦争の愚かさについてなど書きたくない、と表明。「ウクライナの人々の命、人々が築いた文化、産業、街や学校、施設などがこれ以上破壊されないように、そしてロシアの人々の自由と命も無用に奪われることのないように、一日も早い戦争の終結を願います」と訴えています。


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