しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年3月5日(土)

大阪 コロナ死者4000人超 全国最多

知事 さらに病床削減狙う

 全国最多の状態が続いている大阪府の新型コロナウイルスによる累計死者数が3日、4000人を超えました。

 3日時点の累計死者数は4002人。府の1・6倍の人口を持つ東京都の死者数(3740人)を上回っています。とくに第6波(昨年12月17日~)の死者数は938人と東京都(568人)の1・65倍に膨れ上がっています。

 府の第6波の人口10万人あたりの新規感染者数は5344人。都の4637人を上回り、全国平均(2713人)のおよそ2倍です。(2月1日の推計人口から算出)

 3日現在、府の重症病床使用率は42・6%。ここにはコロナは軽症・中等症でも、その他疾病の悪化により重症病床での入院加療が必要な患者数も含まれていますが、府が国に緊急事態宣言を要請する目安とした40%を既に超えています。すぐに使用できる「実運用病床」の使用率にいたっては65・7%とさらに厳しい状態にあります。

 吉村洋文府知事は「重症病床は命を守る最後のとりで」といいながら、急性期病床を2020年度に229床も削減し、21年度にはさらに多くの病床を削ろうとしています。大本にあるのは国の病院・病床削減方針「地域医療構想」です。オミクロン株の変異株とされる「BA.2」の感染拡大も危険視される中、すべきことは削減ではなく医療体制の拡充です。


pageup