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2022年3月4日(金)

指摘の意味理解できない安倍氏

志位氏に的外れな批判

 安倍晋三元首相は3日、派閥の会合で、日本共産党の志位和夫委員長がロシアによるウクライナ侵略を受け「プーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が、憲法9条なのです」とツイートしたことに対して、「空想にとどまって思考停止」などと攻撃しました。

 安倍氏は「志位さんは憲法9条があればプーチン大統領なる人物が登場してもこんなことにならないと言っている」が、「問題にしないといけないのは、武力行使をいとわない国が隣国にある場合にどうなるか」などと主張しました。しかし、全く的外れです。

 志位氏の発言は、岸田文雄首相、安倍元首相を先頭に「敵基地攻撃能力」の保有や9条改憲を急ぐ動きの中で、日本自身が再び侵略国家になる危険が現実にあることを警告したものです。その当事者でありながら安倍氏には、志位氏の警告の意味がまったく理解できないようです。ますます危険だと言わざるを得ません。

 志位氏は、「9条に基づく平和外交」を一貫して主張し、自民党政府に抜本的対案を示しているように、9条がありさえすれば何もしなくても平和が訪れるなどと主張したことはありません。

 ロシアに対しても中国に対しても、その覇権主義的行動を国際法に基づき毅然(きぜん)として批判し、堂々と論争してきたのが日本共産党であり志位氏です。

 反対に、プーチン大統領の領土拡張主義を批判することなく、徹底したすり寄り・屈従外交を続け、領土交渉を混迷させてきたのが安倍氏です。

 (中祖寅一)


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