2022年3月2日(水)
究明終わっていない
入管ウィシュマさん死亡 本村氏が追及
衆院法務委
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日本共産党の本村伸子議員は1日の衆院法務委員会で、名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが昨年3月6日に死亡した事件の真相究明を求めました。
本村氏は、昨年12月に開示されたウィシュマさんが亡くなる2週間前からの監視カメラ映像では、下半身がほとんど動かない状態だったと指摘。「精密検査や根本治療が必要だったのではないか」と追及しました。
本村氏は、前日に出された入管庁の有識者会議による「入管収容施設における医療体制の強化に関する提言」で、適切な医療を行うことは国の責務としたことにふれ、「収容者の健康状態が悪い場合、外部の医療機関も含めて根本的な治療を行うと約束してほしい」と迫りました。古川禎久法相は、「提言を受け止め、二度とあのような出来事がないよう努めたい」と述べました。
本村氏は、入管庁施設で相次ぎ死亡事件が起きていることにふれ、監視カメラの映像を長期保存する仕組みも要求しました。
その上で、本村氏は2月23日のビデオでは命の危機と言える深刻な状況があったにもかかわらず、昨年8月の入管庁調査チーム「報告書」は、「『体調不良で訴えた』としか記載せず、正確ではない」と批判。古川法相は、「すべてを逐一記載していない」など述べました。本村氏は、「真相究明をこれで終わりにしないでほしい」と強く求めました。