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2022年3月1日(火)

ロ大統領 核戦力「特別態勢」命令

反核団体「危険で無責任」

 ロシアのプーチン大統領は27日、欧米諸国の経済制裁や攻撃的な発言を理由として、核戦力を「特別態勢」に移行させるよう命じました。24日の演説に続いて、国際社会を核で威嚇する姿勢を鮮明にしました。

 プーチン大統領は国営放送上で、「西側諸国は違法な経済制裁という敵対的措置をわが国に対しとっているのみならず、北大西洋条約機構の主要な指導者らは攻撃的発言を行っている」と述べ、核戦力を念頭に「抑止力を特別態勢に移行」させるようショイグ国防相らに命令しました。

 国際NGOの核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は27日、プーチン大統領の命令によって「世界は核による破滅へとさらに近づいた」と強く非難する声明を発表。「これは、とりわけ戦時の緊張が高まるさなかにおいて、極度に危険で無責任な判断だ」と指摘しました。

 同日の国連安保理会合でトーマスグリーンフィールド米国連大使も「緊張を激化させる不必要な措置だ」と危険な発言をやめるようロシアに求めました。


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