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2022年2月26日(土)

参院選比例予定候補 わたしの入党物語

大門みきしさん(66)現

食堂のおばちゃんが「赤旗」を

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 23歳の時、アルバイトをしていた生活協同組合で、ふだん親切にしてもらっていた社員食堂のおばちゃんに「しんぶん赤旗」を勧められました。

 当時は劇作家をめざして上京し、演劇に夢中で政治に無関心の青年でした。しかし、「赤旗」を毎日読んでいるうちに、「世の中こうなっていたのか」と、まさに目からウロコが落ちる思いがしました。

 3カ月ほどたった頃、どうしても共産党に入りたくなり、中央委員会に電話したら、住んでいた東京・練馬区の地区委員会の住所を教えられました。古い木造2階建ての幽霊屋敷のような事務所で、ドアをたたくと、ぼさぼさ頭の黒ぶちメガネの男性が出てきました。

 「共産党に入りたいのですが」と言うと、「名前と住所を書いて、今日のところは帰ってくれ」と言われました。突然の訪問で怪しまれたのかもしれませんが、内心どっちが怪しいんだと思いました。

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(写真)建設後援会の集まりで。左から2人目が私(当時25歳)、その右が元副委員長の上田耕一郎さん

 それから1カ月くらいして、生協の党支部を通じて入党しました。地区委員会で行われた新入党員教育の講師は、なんとあの黒ぶちメガネの男性でした。第一印象とちがい、弁舌さわやかに史的唯物論を語る姿に、ほれぼれしました。

 地区事務所もその3年後に、皆のカンパで近代的な事務所に建て替えられました。

 母が女手一つで身を削って男の子4人を育てる姿を見て、冷たい世の中に対する漠然とした怒りが、子どもの頃からありました。「赤旗」との出合いが、その怒りを、政治を変えようという真っすぐな気持ちに導いてくれた、と思っています。

 (担当地域 近畿)


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