2022年2月20日(日)
命守る医療提供されず
まん延防止延長で質疑 倉林氏が批判
参院議運委
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参院議院運営委員会は18日、まん延防止等重点措置の期間延長にあたり、政府から報告を受け、質疑を行いました。日本共産党の倉林明子議員が質問しました。
倉林氏は、岸田文雄首相が17日の会見で「必要な医療を提供している」と発言したことについて、医療従事者の感染拡大による一層深刻な人手不足、ワクチン3回目接種の遅れによる高齢者施設でのクラスター発生などで「入院できずに亡くなる高齢者が急増し、守れない命が増え続けている」とただしました。
山際大志郎経済再生担当相は、「全体として容量は用意しているが、そうなっていない現場があることは、真摯(しんし)に受け止める」と答弁。倉林氏は「国民の命を守る医療提供体制になっていない。危機感が共有されていない」と批判しました。
倉林氏は、大阪の民間団体には、自宅療養のシングルマザーから、自治体からの支援が届かず、「家に食料がない」というSOSが殺到していることを紹介。山際担当相は「都道府県とも相談し、円滑に進むようにしたい」としか述べず、倉林氏は、「子どもに食べさせるものも尽きている。一日を争う課題だ」と述べ、早急な改善を求めました。
その上で倉林氏は、社会経済活動を止めないためのPCR検査・抗原検査体制を1日何件確保する見通しなのかと質問。山際担当相は「できるだけ増やす」としか答えず、倉林氏は「どういう規模で増やさないといけないか。その戦略がないのが問題だ」と強調しました。