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2022年2月16日(水)

賃上げ ますます切実

衆院中央公聴会 小畑氏ら主張

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(写真)意見陳述する小畑雅子全労連議長=15日、衆院予算委公聴会

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(写真)公述人に質問する宮本徹議員=15日、衆院予算委公聴会

 衆院予算委員会は15日、2022年度予算案について中央公聴会を行いました。

 全労連の小畑雅子議長は、2年以上続く新型コロナ禍のもと労働者の要求はますます切実だと強調。格差と貧困を是正し経済を活性化するためにも「人間らしく働ける賃金への大幅引き上げを」と要求し、ケア労働者の賃上げ、全国一律の最低賃金時給1500円以上の実現、中小企業支援、雇用保険制度の改善を訴えました。

 連合の石上千博副事務局長は、コロナ禍のもとで男女賃金格差の深刻さなどが浮き彫りになっているとして、格差是正のための実態把握などを求めました。

 質疑で日本共産党の宮本徹議員は、政府が進める2月からのケア労働者の処遇改善事業を実施しない自治体もあるとして「政府が立てた設計に問題があるのではないか」と質問。小畑氏は、ケア労働者の賃金は全産業平均から大きく下回るにもかかわらず、賃上げ幅が低すぎるうえ、対象となる職種が限定され、職場に分断を持ちこむとの声が上がっていると述べました。

 さらに、条例改定が間に合わないため実施しない自治体もあると指摘。「保育の正規職員は賃上げせず、会計年度任用職員だけ」「雇用が複雑になる、公平性が保てないなどの理由で実施しない」という自治体があり、怒りと不満が広がっていると語りました。

 宮本氏はまた、アイスランドでは男女の賃金格差是正のための法的枠組みがあるとして、日本での法的枠組みの必要性について質問。石上氏は、女性活躍推進法で、男女の賃金の差異の把握を義務づけることなどが必要だと語りました。


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