2022年2月15日(火)
疑問にズバリ「?」リーフ
小池書記局長 縦横に語る
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日本共産党の小池晃書記局長は13日、福岡県での演説会の中で、新しいリーフ「あなたの『?(はてな)』におこたえします―日本共産党綱領の話」を紹介し、日本共産党への疑問にズバリと答えるリーフの中身を縦横に語りました。
日米安保条約
リーフでは「日米安保条約」のページで、安保条約が「日本を守る」どころか「戦争に巻き込む」ものだと簡潔に解明しています。小池氏は、日本にいる米軍は海外に殴り込みをかける部隊ばかりで、日本を守るものではないと指摘。「沖縄をはじめ多くの国民が基地の被害に苦しんでいる。新型コロナ感染まで米軍基地から広がった。『日米同盟』とか『抑止力』と言えば問答無用がまかり通る政治でいいのか」と批判し、「こうした事態を生み出す根底にはアメリカいいなりの安保条約がある。安保条約をなくし、基地のない平和な日本をと共産党は心から訴える」と語りました。
安保法制
「安保法制」のページでは、安保法制こそ日本を戦争に巻き込む危険な仕組みであることを提起し、「敵基地攻撃能力」、大軍拡という「戦争する国づくり」の暴走はその具体化だと指摘しています。小池氏は、「敵基地攻撃能力は相手を殲滅(せんめつ)する、焼け野原にするような攻撃を行うもの。戦争放棄を宣言した日本国憲法とは相いれない」と述べました。「『米国を守るため』として、他国を攻撃すれば、『日本を守る』どころか、日本が戦場になってしまう。共産党は安保条約の是非を超え、安保法制を廃止して海外で戦争する国にしないために力を合わせようと共闘を呼びかけてきた」と強調しました。
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平和なアジア
その上で、「それでは、どうやって日本の平和を守るのか」と述べ、「平和なアジア」のページを紹介。ASEAN(東南アジア諸国連合)が中心となって推進する「東アジアサミット」を活用・強化し、東アジアを「平和と協力」の地域にしていく外交ビジョンを示し、「憲法9条を持つ日本の役割は決定的に重要だ。こうした大きな外交戦略が必要ではないか」と訴えました。
自衛隊
「自衛隊」のページでは、一番大事なのは安保法制の発動で海外の戦場に日本の自衛隊を送っていいのかということ―と提起しています。小池氏は、「災害援助などで奮闘している若者を海外の戦争に送ることは絶対反対だ」と訴え。二度と戦争をしない、軍隊を持たないと決めた原点の重要性を強調しつつ、「しかし、すぐに自衛隊をなくすことなどできない。国民の圧倒的多数が『軍事力がなくても大丈夫』と考えるようになってはじめて、憲法9条の理想の実現に向けて踏み出そうというのが、共産党の立場だ」と解説しました。
天皇の制度
次に小池氏は、「これもよく出る質問です」と言いながら「天皇の制度」のページを紹介。「共産党が与党になったら天皇制を廃止」というデマに対し、「共産党は天皇の制度を含めて憲法の全条項を守るということを綱領にも明記している」と指摘しました。その上で、「一人の個人が国を象徴する制度は人間の平等と両立しないというのが共産党の立場だ。しかし、この考えを社会に押し付けることはしない」と強調。「憲法では天皇の地位は主権を持っている『国民の総意に基づく』としている。この問題を国民の判断に委ねようというのが共産党の方針だ。これはまさに憲法の立場そのものだ」と述べました。
共産主義
小池氏は、「共産主義」のページを紹介しながら「日本共産党の『名前』を変えた方が支持が広がるのでは?」との疑問にも回答。「日本共産党の名前に込められているのは未来社会の姿だ。企業のもうけのために人間を使い捨てにする資本主義の社会は“終着駅”ではない。人間はそれを乗り越え新たな社会に進むことができるという展望が党の名前に込められている」と語りました。また、中国については、香港やウイグルでの人権弾圧を見ても社会主義とは無縁の覇権主義の国だと批判し、「日本共産党の改革の進め方はいつも『国民が主人公』の立場を貫いている」と強調。「日本のように高度に発達した資本主義国が、それを乗り越え新しい社会への前進を目指すのは人類初めての挑戦。日本共産党の党名にはそうした壮大なビジョンが刻まれている」と力説しました。
野党共闘
「野党共闘」のページでは、市民と野党の共闘は失敗どころか確かな成果をあげていることを紹介。小池氏は「政権交代に挑戦する選挙だっただけに、自民党の攻撃も激しく、新しいステージでの困難があった。しかし、野党共闘への攻撃はまさに共闘への恐れであり、危機感の表れだ」と指摘。「参院選では総選挙の教訓も踏まえて、必ず前進、躍進できるように全力を尽くす決意だ」と表明しました。
待ってました 活用したい
歓迎の声
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演説を聞いた福岡市早良区の女性(77)は、「自衛隊」の項目に「的確で分かりやすい」と話します。子どもが自衛隊員という知人が、日本共産党が自衛隊を否定しているとの複雑な思いを抱えていますが、「子を戦場に送りたくないとの思いは同じだと思う」と述べ、「?リーフを使って話をしたい」と意気込みました。
「今の政治に黙っていられない」と共産党への入党を決意した福岡市西区の参加者(54)は、総選挙で支持拡大に奮闘。中国共産党のイメージから誤解している人が多いと話し、「こういうツール(宣伝物)を待っていました」と「?リーフ」を歓迎。「共産主義の基本は『平等』です。中国は相反します」ときっぱりと述べました。