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2022年2月9日(水)

統計不正 作為的意図も

宮本岳志議員「国交省の調査不十分」

衆院委

 日本共産党の宮本岳志議員は8日の衆院総務委員会で、国土交通省の統計不正問題での総務省の対応をまとめた統計委員会タスクフォースの「精査結果報告書」について、参考資料のぼかし処理部分の全面的な開示と集中審議を求めました。

 宮本氏は、「マスキング(ぼかし処理)は統計委員会、総務省のどちらが提案したのか」と質問。同省の阪本克彦総括審議官は、「統計委員長に確認できていない」と答えました。

 宮本氏は、「こういうことがあるから統計委員会タスクフォースの委員がきて、説明してもらう必要がある」と主張し、椿広計統計委員長らを招致しての集中審議を要求しました。

 また、国交省の「検証委員会」調査報告書は、合算処理について、課長補佐が「意識になかった」とする一方、当時の係長は「課長補佐も本件合算処理を認識しており、相談の上で続けた」などと明記しています。宮本氏が「どちらの供述が事実なのか」と迫ると、国交省の大澤一夫審議官は、「事実の確定は現時点での相互関係からは困難」「われわれとしては報告書の表現をそのまま受け止める」などと報告書の文言を繰り返しました。

 宮本氏は、「係長の供述が真実だった場合には、課長補佐は虚偽の供述をしたことになり、そこには作為的な意図が存在する可能性がある」とし、「確認できていない」ことが示されただけで国交省の調査は不十分だと強調しました。


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