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2022年2月1日(火)

「赤旗」創刊94周年(22.2.1)に寄せて

生活楽しめる社会へ いざ

大阪観光大学学長 山田良治さん

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 いまや観光は市民生活にとって欠かすことのできない要素であるとともに、観光関連産業はサービス業の中核として多くの働く人々の暮らしを支えています。しかし、格差拡大を背景とする世界的な暴力紛争のまん延が、「平和へのパスポート」(1967年の国際連合の決議)としての観光を脅かしています。また、これに加えてのコロナ禍の恐るべき広がりは、観光にさらなる打撃を与えています。観光を誰にとっても手の届くものとし、生活の安定と充実を実現するためには、矛盾に満ちたこうした現実を変革することが求められています。

 そのためにはまず、いま世界と日本で何が起こっているのかをつぶさに直視し、批判的に分析することが必要です。この点でマスコミが果たす役割は極めて重大ですが、批判的であることを貫徹することはそう簡単ではありません。マスコミもまた、現実の矛盾に満ちた社会を生き抜かざるを得ない社会的存在だからです。

 こうした中で貴紙は、1世紀近くにわたって反戦平和の立場と権力や利権に迎合しない姿勢を貫いてきた希少な新聞だと思います。誰もが生活を楽しめる社会をつくりだすために、さらなるご奮闘を祈念いたします。


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