2022年2月1日(火)
検査キット活用把握を
学校配布分 文科省に吉良議員
日本共産党の吉良よし子参院議員は31日、文部科学省から教育委員会や各学校に配られている新型コロナウイルスの抗原検査キットについて、使用期限が来たものを処分するといった問題が生じているとし、活用状況などについて国会内で文部科学省から緊急の聞き取りを行いました。
文部科学省は、昨年6月以降、全国の学校に125万回分の検査キットを配布しています。ところが滋賀県大津市では配布された1180セットのうち1110セットが教育委員会に未使用の状態のまま保管され、1月31日に使用期限を迎えるという情報が吉良議員に寄せられました。
文科省の初等中等教育局の担当者は、キットの活用状況について全国的な調査は行っていないとし、今後もキットの活用状況の調査もしないと述べました。さらにキットの再配布も予定しておらず、検査は各学校の状況に応じて行ってほしいと述べるにとどめました。一方、使用期限が迫った検査キットについては、1月27日になってようやく社会福祉施設等への転用を認めるお知らせを出したことも明らかにしました。
吉良氏は、第6波のもと「検査が受けられない」という声が上がっている中で「配られた抗原検査キットがどのように活用されたのか分からないのは問題だ」と指摘。抗原検査キットの使用状況の把握とともに、定期PCR検査の実施や検査キットの各家庭への配布などを求めました。