2022年1月31日(月)
ゲストとマスターが語り合い
第1回「ジェンダーカフェ」
性被害根絶 女性の声響く政治へ
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共産党が開催
政治と日本共産党とジェンダー平等を気軽に楽しく話し合おうと第1回「ジェンダーカフェ JCP With You」が29日夜、オンラインで開催されました。日本共産党ジェンダー平等委員会主催。倉林明子、山添拓・両参院議員が参加し、ゲストらと語り合いました。
ジェンダーカフェは2部構成で、第1部はラッパーを目指すアフガニスタン難民の少女(16)を取材したドキュメンタリー映画「ソニータ」を上映。第2部では山添氏がカフェマスターに扮(ふん)して、ゲストらと世界や日本の女性の社会的な現状、展望を話し合いました。
衆院選挙でジェンダー平等の前進が課題だと示されたと語ったのは、党ジェンダー平等委員会責任者でもある倉林さん。「ジェンダー平等を最も破壊するのは戦争。岸田政権は、安倍・菅政権以上に急速に戦争する国づくりを強めている。共産党はジェンダー平等でも頑張り抜く」と述べました。
作家の北原みのりさんは、ジェンダーカフェの「常連客」として参加。映画で取り上げられた児童婚は女性の自分の意思で生きる権利を踏みにじるもので、性の搾取の被害者となっている日本の若い女性たちと重なると説明。「被害者になって自分を責め、社会の性暴力被害者に対する冷たい視線でさらに傷つく。被害者を出さず、被害者の尊厳をどう守るかを真剣に考えるべきだ」と述べました。
ゲストの室蘭工業大学大学院の清末愛砂教授は、アフガニスタンでは大国の軍事侵攻で社会が破壊されて、ジェンダーに基づく暴力を促進させたと指摘。「日本でも、戦争する国づくりを進める緊急事態条項を憲法に導入することが狙われている。平和を守る憲法9条と同時に、虐待やDVなど日常暴力のない社会をつくるために、両性の平等を定めた24条の精神が生きる社会を実現させたい」と訴えました。
「女性による女性のための相談会」実行委員会呼びかけ人でジャーナリストの松元ちえさんもゲストで出席。暴力を受け心身に後遺症が残り、非正規を転々とするなどして生活に困窮する女性が大勢いることを紹介。「同時に、女性たちには変えていくパワーがあると女性のための相談会を通じて実感した。政治を自分と無関係と考えてしまう女性もいるから、女性の声が響く政治と女性議員が活動しやすい土壌がほしい」と呼びかけました。
山添さんは「衆院選挙でジェンダー平等を共産党が掲げたことは大事だった。参院選挙では改めて政策として打ち出し、ジェンダー平等を語り広げる仲間が増えるように頑張りたい」と意気込みを語りました。