2022年1月30日(日)
挑む 2022参院比例予定候補
大門みきしさん(66)=現= 活動地域=近畿
経済論戦の第一人者
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近畿2府4県の日本共産党の比例得票目標160万票の獲得を必ず―。大門みきしさんは各地を駆け巡っています。「やさしく強い経済へ政治を転換させましょう」。コロナ禍で格差と貧困の拡大がいっそう深刻になるなか、その訴えは共感を広げています。
「大企業と大株主がもうけをあげるために非正規雇用を増やして賃金を下げ、社会保障を削る。新自由主義の政策で日本は人に冷たくもろい経済になってしまいました。賃金を上げて社会保障を立て直す。人にやさしい経済は内需を拡大し投資も呼び込む強い経済になります。政治を大本から変えましょう」
街頭演説や講演で聞いた人の胸に響きます。「大門さんの話を周りに知らせたい」というのは京都府内の男子大学生(20)です。「コロナが広がり雇い止めになった非正規社員を見て、将来が不安です。不安の大本にあるのが新自由主義の政治だという指摘に納得できます。大企業と大金持ちへの増税で経済を立て直すというアメリカの動きも聞き、政治を変えたいと思いました」
経済論戦の第一人者としてメディアが取り上げることもしばしばです。国会で数々の建設的提案をし政治を動かしてきました。一昨年4月、コロナ対策でドイツの中小事業者支援策を示し、日本でも実現をと迫ると、安倍晋三首相(当時)は「大変現実的な提言をいただいた」と答弁。約2週間後に政府が出してきたのが持続化給付金です。
年間所得が1億円を超えると所得税の負担率が下がるという不公平税制を表すグラフがあります。岸田文雄首相が昨年の自民党総裁選で「1億円の壁」と呼んで是正を公約し話題になりました。このグラフを最初に作って2007年、国会で示したのが大門さんです。
「岸田首相は総裁選が終わると『1億円の壁』問題を言わなくなりました。自公政権では新自由主義路線を正せません。参院選で政権交代の足掛かりをつくりたい。なんとしても日本共産党を伸ばしてください」
京都市生まれ。神戸大学中退。参院議員4期。党参院国会対策副委員長。党中央委員。