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2022年1月30日(日)

「赤旗」創刊94周年(22.2.1)に寄せて

コロナ報道 非常に科学的

福島県相馬市の新型コロナウイルスワクチン接種メディカルセンター長 渋谷健司さん

写真

(写真)渋谷健司さん

 この間のコロナ報道で、「赤旗」は非常に科学的で、最先端の内容を的確に伝えてきたと思います。

 記者クラブ制度の弊害もあると思われますが、政府分科会や厚労省の専門家の言ったことを垂れ流しにするメディアが多い中で、「赤旗」は、自分たちで反対意見も含めてさまざまな意見を精査して、原典にも当たり取材していく。外国のメディアでは当たり前だと思いますが、日本では残念ながらそういうところが少ない。その点でも「赤旗」は貴重だし、署名記事として責任を明確にしている。国民の命の安全がかかる問題です。

 初期のPCR検査の抑制論は特にひどかった。“PCRの感度も特異度も低く、検査の拡大は害悪だ”“検査で医療崩壊”とやったわけです。あれこそ「官製インフォデミック」=間違ったインフォメーション(情報)が爆発的に広がったものです。厚労省とその周りの専門家やメディアがこぞって反対キャンペーンをやって、医療者や専門家と言われる人たちまでが、PCR検査がゴールドスタンダードであることを知らないで国際的には全く通用しない非科学的なことをそのまま言い続けた。私たちもずいぶんたたかれ、感染対策に大きな混乱をもたらしました。検査試薬枯渇など、今も大きな影響を及ぼしています。

 その中で、私たちの発言に注目を寄せ、PCR検査の本来の意義を踏まえ、無症状感染者の発見・保護という感染制御の根本を徹底的に論じたことは「赤旗」の重要な役割だったと思います。


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