2021年12月17日(金)
質の高い保育 子どもたちに
実行委 国会議員や府省へ要請
宮本徹氏あいさつ
|
「よりよい保育を!実行委員会」は16日、安心・安全で質の高い保育をすべての子どもたちに格差なく保障するよう求め、衆参国会議員や府省への要請行動に取り組みました。今国会で賃金改善などを含めた補正予算の論議が進められ、年明けの通常国会で子ども家庭庁創設に向けて制度改革につながる議論がされようとしている中、全国から保育士ら保育問題に関わっている52人が参加しました。
要請では▽施設の種類ごとの異なる基準の統一▽保育士・学童保育指導員の配置基準の抜本的改善▽子ども1人あたりの面積など施設に関わる基準の抜本的改善▽保育・学童保育に関わる子どものための給付・補助を引き上げるとともに、職員の賃金と処遇の抜本的改善―などを求めました。
要請に先立ち、日本共産党の宮本徹衆院議員は「国会請願署名の項目一つひとつは道理がある中身。国会議員に共通認識を持ってもらうために頑張りたい」とあいさつしました。
同実行委員会は、新日本婦人の会、全国福祉保育労働組合、全国保育団体連絡会(全保連)、自治労連で構成。全保連の逆井直紀副会長は「私たちの行動で賃上げの動きをつくったが全く不十分。制度の改善に向かって運動をつくろう」と述べました。
参加した東京の保育士の男性(30)は「子どもの保育に適切な環境を議員に要請しました。コロナ禍が収まると元々の配置基準ではやっていけないので引き続き配置・面積基準の改善を求めていきたい」と話しました。