2021年12月15日(水)
コロナ破綻 累計2597件
商工リサーチ 息切れ企業目立つ
民間信用調査会社の東京商工リサーチが13日午後4時現在で集計した新型コロナウイルス関連の経営破たん(負債1000万円以上)は、全国で累計2466件(倒産2344件、弁護士一任・準備中122件)となりました。倒産集計の対象外となる負債1000万円未満の小規模倒産(131件)を含めると、累計2597件となりました。
月別にみると、2月以降100件超えが続き、11月(169件)まで3カ月連続で月間最多を更新しました。12月も13日時点で79件と、高ペースが続いています。
負債額が判明した2428件を負債額別にみると、負債1億円未満が1363件(56・1%)と、半数以上を占めます。一方、100億円以上の大型破たんも6件発生しており、小・零細企業から大企業まで経営破たんが広がっています。
業績不振が長期化する中で、過剰債務に陥った企業も目立ってきており、商工リサーチは「コロナ関連破綻は息切れ型による脱落を中心に、引き続き高水準で推移する可能性が高まっている」としています。