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2021年12月9日(木)

戦争放棄は世界の宝

12・8平和を守る母親全国連鎖行動

東京 改憲阻止を訴え

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(写真)「赤紙」を配布して平和を訴える母親全国連鎖行動参加者=8日、東京都千代田区

 太平洋戦争開戦から80年になる8日、日本母親大会連絡会は「武器はいらない 核もいらない 12・8平和を守る母親全国連鎖行動」を全国各地で取り組みました。東京都千代田区では冷たい雨が降るなか、日本母親大会連絡会などが召集令状(赤紙)を模した赤ビラを配布し、リレートークで平和を訴えました。

 全労連の舟橋初恵女性部長は、岸田内閣が補正予算案に過去最大の軍事費を計上したことを批判し、「軍事費を増やしても人の命は救われない。医療や福祉、教育にこそ予算を使うべきだ」と指摘。東京母親大会連絡会の木原秀子委員長は、子どもを核戦争から守ることが母親運動の原点だと強調し、「核兵器禁止条約が発効し、世界の共同の力で歴史を前に動かしています。日本政府は批准を拒んでいるが、世論は禁止条約の批准を迫っています」と述べました。

 日本婦人団体連合会の柴田真佐子会長は、「戦争の反省の上に制定された憲法は、二度と戦争をしないことを世界に誓った。戦争放棄をうたった9条は、世界の宝です」と、改憲阻止を呼びかけました。

 全教の鈴木憩子中央委員は「今の子どもたちに核兵器や軍備増強で威嚇するような国ではなく、周りの国と対等な関係で話し合いのできる国の姿を見せたい」と語り、全商連婦人部の門池美奈副会長は、岸田首相の改憲の動きを念頭に、「コロナ禍で急ぐべきは経済対策や社会保障の充実であり、憲法改正ではありません」と述べました。


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