2021年11月3日(水)
米軍CV22オスプレイ
最重大事故率 3年連続上昇
横田に同型機
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米空軍がこのほど公表した2020会計年度(19年10月~20年9月)の事故統計によれば、横田基地(東京都福生市など5市1町)に配備されている特殊作戦機CV22オスプレイは、最も重大な「クラスA」の事故率(10万飛行時間あたりの事故数)が、同基地に配備された18年度以降、3年連続で前年度を上回っていることが分かりました。
米本土なども併せた統計によれば、「クラスA」事故率は17年度が4・05だったのに対し、18年度5・84→19年度6・22→20年度6・58と上昇。米空軍機ではF22ステルス戦闘機に次ぎます。
また、「クラスB」事故率は35・70で、前年度より減少しましたが、2番目に多いB1爆撃機の18・30と比べて突出しています。
ただ、米軍は20年度から事故率の基準を改悪。従来、「クラスA」は死者または200万ドル以上の損害、「クラスB」は重い後遺症か50万~200万ドルの損害発生としていましたが、損害額を「A」250万ドル以上、「B」60万~250万ドルに引き上げました。
CV22の事故率について、防衛省は「10万飛行時間に達しない機種の事故率は意味がない」と弁明していましたが、20年度には10万時間を超えました。
米空軍は18年4月、横田に5機のCV22を配備し、今年7月には地元に事前連絡もないまま6機目を配備しました。福生平和委員会代表の奥富喜一さんは「最近は市街地上空での夜間飛行が増え、市民の被害は拡大しています。東北や埼玉県など行動範囲も広がっており、やりたい放題の状況に憤りを感じます」と話しています。
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