2021年10月23日(土)
核禁条約 日本も批准を
志位委員長 被爆者と懇談
広島・原爆ドーム前
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日本共産党の志位和夫委員長は22日、広島市・原爆ドーム前で、入市被爆した池上慶子さん(92)から、核兵器廃絶にむけた思いを聞きました。
池上さんは、現・庄原市の実業学校女子部にいたとき、広島への原爆投下直後の8月17日から、救護所になっていた広島市内の国民学校に派遣されたことを紹介。「救護所では『兵隊さん、助けてー』とずっと叫んでいた人もいました。しばらくして亡くなりました」と話しました。また結婚して子どもを産むとき、「手や足が心配でした」との思いを語るとともに、核兵器廃絶、「黒い雨」訴訟の取り組みにかかわってきた思いを話しました。
志位氏は、「みなさんが核兵器の非人道的な現実を告発し続けてきたことが、核兵器禁止条約に実ったと思います」と語りました。国連の会議に2度参加したことに触れ、「被爆者のみなさんの発言が条約をつくる原動力になりました」として、「ここまできたからには、日本も条約に参加しなければ」と語ると、池上さんも「そうですね」と応じました。
池上さんが「微力ながらも廃絶のために声をあげているが、いまはなかなか出て行かれません」と述べると、志位氏は、「お話をしっかり受けとめて、がんばります。核兵器がなくなるのを見届けてほしい」と話しました。