2021年10月22日(金)
選択的夫婦別姓・同性婚を進めないなら
“反対議員は いらない”
「ヤシノミ作戦」青野氏らが会見
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選択的夫婦別姓や同性婚を進めない政治家を衆院選で落とし、結果として賛成する議員を増やし、制度の実現を目指す「ヤシノミ作戦」に取り組んでいるソフトウエア開発会社「サイボウズ」社長の青野慶久さんが21日、東京都内で記者会見しました。「ヤシノミ作戦」賛同人の小島慶子さん(エッセイスト)、能條桃子さん(大学院生)と、第2次夫婦別姓訴訟弁護団事務局長の野口敏彦さんが同席しました。
青野さんは、岸田文雄首相にこれから送る手紙を読み上げました。その中で、「個人としては選択的夫婦別氏制度に賛成しながら、自民党としては、賛成するどころか議論することすら国民に約束しない。曖昧にしたまま放置する。(菅義偉氏や岸田氏ら)歴代の総理大臣からは一貫した強い姿勢を感じる」とのべ、ヤシノミ作戦に至る決意を語りました。
会見で、青野さんは、「選挙では、経済論を優先すべきだという方がいるが、東証1部上場企業の社長の立場からいうと、選択的夫婦別姓や同性婚の制度を進めることが実は日本の経済政策にとって一番大事だ」と強調しました。
野口さんは、「政権をかえれば、多くの人が幸せになれる」と発言。小島さんは、選択的夫婦別姓や同性婚の実現によって「幸せになれる絶対数が増えるだけで、だれも困らない」と話しました。
能條さんは、若い世代の政治参加を促進する「NO YOUTH NO JAPAN」代表理事。衆院選で「#だから選挙行かなきゃ」に取り組んでいます。「選択的夫婦別姓や同性婚は、投票先を選ぶ人たちのリトマス紙になればいいと思う。そして、それが実現したら、『ああ、社会はちゃんと変わるんだ』という成功体験にもなる」と発言しました。