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2021年10月21日(木)

阿蘇山噴火 入山規制

 熊本県の阿蘇山の中岳第1火口で20日午前11時43分、噴火が発生しました。火砕流が火口の西約1300メートルに到達。噴煙が高さ約3500メートルまで立ち上り、周辺で火山灰が降りました。

 気象庁によると、大きな噴石が南方に約900メートル飛散。同庁は警戒レベルを火口周辺規制の「2」から、5年ぶりに入山規制の「3」に引き上げ、火口から約2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけました。

 会見した尾崎友亮(ともあき)火山監視課長は、中規模の噴火で、今後も同規模の噴火が起こりうると指摘。「2キロ範囲外でも風下側では火山ガスや小さい噴石が風に流されて飛んでくる可能性がある」としています。尾崎氏は、地殻変動の状況からさらに大きな噴火につながるようなマグマの上昇は見られないと説明。一方で「1、2週間で(警戒レベルを)下げられるスケールではない」との見方を示しました。

 同火口での爆発的噴火は2016年10月以来。このときは高さ約1万1千メートルの噴煙が立ち上りました。


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