2021年10月16日(土)
囲碁新人王に外柳三段
第46期 ラストチャンスをものに
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1勝1敗のタイで迎えた囲碁の第46期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第3局は15日、東京都千代田区の日本棋院でおこなわれ、午後5時38分、272手まで白番の外柳是聞(せぶん)三段(26)が上野愛咲美女流棋聖(19)を中押しで破り、2勝1敗で初優勝をおさめました。上野女流棋聖による女性初の新人王はなりませんでした。
外柳三段は5期連続5回目の本戦出場。年齢制限により最後の新人王戦で、ラストチャンスをものにしました。公式戦初優勝です。
これまでは1回戦止まりでしたが、今期は渡辺由宇二段、姜旼侯四段、牛栄子三段、酒井佑規二段、小山空也四段を連破して初めて決勝の舞台に進みました。
故高林拓二七段門下。同門からは、富士田明彦七段(第38期)、許家元十段(第40期)につづく3人目の新人王です。外柳三段は(決勝三番勝負を前にして)「新人王戦のことばかりを考えて過ごした」「これまで(ファンに)いいニュースを届けられなかったが、これで喜んでもらえる」と笑顔で語り、「ライバルたちは活躍している。自分も近づきたい」と抱負をのべました。(関連記事・棋譜)
そとやなぎ・せぶん 1994年12月23日生まれ。岩手県出身。故高林拓二七段門下。2014年入段、16年二段、18年三段。