2021年9月28日(火)
21総選挙激戦
県民の苦しみに心寄せ
長野4区 ながせ由希子 新
統一予定候補に期待 街の空気が違う
衆院長野4区(岡谷市、諏訪市、茅野市、塩尻市、諏訪郡、木曽郡の13市町村)は、野党統一予定候補として総選挙をたたかう日本共産党の、ながせ由希子予定候補(党県書記長)を擁する市民が「自民党候補を小選挙区から一掃するため、ながせさんを国会に送り出そう」と意気込んでいます。(山本健二)
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全国では沖縄県の「オール沖縄」に続く形で、5小選挙区すべてに野党統一予定候補が立つ長野県。統一予定候補で唯一の女性の、ながせ予定候補は街頭で、コロナ禍でも病床削減などを推進する自公政権を批判し「命にも自己責任を押しつける。そんな政治は今度の総選挙で終わりにしよう」と力強く訴えています。
4区すべての市町村長らと懇談し8、9月に岡谷、茅野両市の豪雨被災現場を精力的に調査した、ながせ予定候補。諏訪市の党街頭演説(12日)で志位和夫委員長は、ながせ予定候補を「県民の苦しみに心を寄せ、その願いを実現するために先頭に立ってきた素晴らしい政治家」と紹介し、党派の違いを超え支援を広げようと呼びかけました。
長期化するコロナ禍で観光・飲食業者が打撃を受け、地球温暖化で農作物に悪影響が出ていると悲鳴が上がる長野県のくらし、生業(なりわい)や営業。自公政治と対決する野党への期待は、保守を含む幅広い層に浸透しつつあります。
ながせ予定候補と藤野やすふみ衆院議員(北陸信越比例予定候補)が17日、諏訪市で行った諏訪観光協会との懇談。佐久秀幸会長は「今度の選挙は今までと街の空気が違う」と話しました。ながせ予定候補の訪問を受けた元木曽町長の田中勝己氏は「町長選で勝ったときと同じ雰囲気を感じる。もっと対話を広げないとだめだ」と激励しました。
自公上回る
全小選挙区に野党統一予定候補が立ち、選挙戦は「安倍・菅自公政治の延命か、市民と野党の統一で命を守る政治への転換か」との構図が鮮明に。旧民進党の分裂騒動が起きた前回総選挙(2017年)で、野党統一予定候補の毛利栄子氏(現共産党県議)は当選なりませんでした。一昨年の参院選、長野4区での野党の比例票合計は自公の合計を上回りました。
市民は4年前の悔しさを乗り越え「今度こそ」と選挙戦に臨んでいます。岡谷市で21日、ながせ予定候補と信州市民連合、4区市民連合連絡会が総選挙の共通政策の調印式を開催。各地の市民連合に参加する人々が調印式に駆けつけ、ながせ押し上げを決意表明しました。
茅野市の吉村幸子さん(79)は「女性の粘り強さを生かした選挙で、ながせさんを送り出す」と訴えました。吉村さんら4区市民連合連絡会の女性メンバーは、ながせ予定候補を「応援する会」を結成。10月9日、茅野市で集会を開きます。
原村では月1回、市民がゴミ拾いのボランティアをしながら「選挙に行こう」と呼びかける活動を展開。参院補選での羽田次郎野党統一予定候補(現立憲民主党)支援で始めた取り組みですが「今度は、ながせさんを国会に」と、ゴミ拾いを月2回に増やす予定です。
市民・野党で
野党間の共闘も広がっています。4区で配布する共産党の選挙ハガキに立民の杉尾秀哉参院議員、社民党の中川博司県議の両党県連代表が登場。市民団体と3野党が共同のテーブルにつく協議も始まります。ながせ支援を呼びかける「1万人アピール」は、約3500人に上ります。
4区を管轄する諏訪・塩尻・木曽地区の共産党と後援会は声の宣伝を強化。塩尻市では宣伝カーとハンドマイクで2日間に約200回宣伝し党の風を町中に吹かせました。ポスターでも「自公を圧倒しよう」と、ながせ予定候補や政党ポスターを張り切ろうと、勢いよく取り組んでいます。