2021年9月27日(月)
禁止条約発効「希望の兆し」
核兵器廃絶国際デー 国連事務総長メッセージ
【ニューヨーク=島田峰隆】国連のグテレス事務総長は26日の「核兵器廃絶国際デー」に合わせてメッセージを発表しました。今年1月の核兵器禁止条約の発効は核兵器廃絶の「希望の兆し」で「歓迎すべき進展だ」と述べました。
グテレス氏は、1946年の国連総会1号決議が「原子兵器および大量破壊に応用できるその他すべての主要兵器を各国の軍備から廃絶する」よう求めたが、76年を経た今でもその目標は達成されていないと指摘しました。
「各国は兵器の質的向上を進めており、憂慮すべき新たな軍拡競争の兆候が見られる」と懸念を表明。核兵器は「今日の脅威であることに変わりない」「人類は依然として容認し難いほど核による壊滅の目前にいる」と強調しました。
核兵器禁止条約の発効を歓迎し、各国は「そのような進展に立脚して前進する責任がある」と指摘。「核兵器を廃絶して、すべての人のために、対話、信頼、平和の新しい時代を切り開く時だ」と訴えました。