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2021年9月21日(火)

大激戦 外柳が先勝

囲碁新人王戦 上野奔放 ヨセ勝負

写真

(写真)第1局に勝利した外柳是聞三段(手前左)と上野愛咲美女流棋聖。立会人の趙善津九段(奥右から3人目)、小木曽陽司「しんぶん赤旗」編集局長(右)=20日、東京都千代田区の日本棋院

 囲碁の第46期新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第1局は20日、東京都千代田区の日本棋院でおこなわれ、午後6時17分、281手まで外柳是聞三段(26)が上野愛咲美女流棋聖(19)に黒中押し勝ちを収め、シリーズ先勝としました。第2局は10月9日(土)に同所でおこなわれます。

 握って外柳三段の先番となりました。白2でいきなりの三々、白14、16が上野女流棋聖の工夫の手。見かけない布石進行に外柳三段は考慮時間を使わされる展開になりました。白24から左上黒への攻めをみると黒29まで一段落。黒31ツケから37まで競り上がって昼休みとなりました。

 上野女流棋聖の自由奔放な打ちまわしが際立った序盤、昼休時には、消費時間は黒1時間15分、白30分でした。

 中央、白38ハネに黒39切りから難解なたたかいになり、形勢不明の局面が続くなか黒は73手目から秒読みに。白は92から中央を動きだし、98から左辺黒をはげしく攻め、局面は一気に緊迫。黒117で左辺の白二子を取って安泰となって「はっきり黒よし」(立ち会いの趙善津(チョウ・ソンジン)九段=第16期新人王)となりました。

 白は危うかった中央大石をシノギつつ懸命の追い上げ。逆に白150切りから160で右下の黒六子を先手で取りこんで形勢は急接近。ヨセ勝負になり、いったんは白が逆転したかにみえましたが、最後は黒が残し、大激戦・大熱戦を制しました。

 勝った外柳三段は「はっきり逆転されていた。左上で地を得して残すことができてよかった」と語り、上野女流棋聖は「三番勝負でよかった」と笑顔で語り「(決勝を)打てるだけでうれしいので第2局もがんばりたい」と話しました。

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