2021年8月31日(火)
千葉県 パラ観戦中止
引率の教員ら6人感染受け
千葉県は30日、東京パラリンピック学校連携観戦を中止すると発表しました。千葉市の市立中学校で観戦の生徒を引率した教員ら6人がコロナ感染したことを29日に同市教育委員会が発表したことを受けたもの。
同中学では29日までに教員6人の感染が判明し、うち2人は25日、学校連携観戦で同校の生徒18人とバスに同乗。初めて感染が確認された教員は23日に発熱し、26日に陽性判定を受けました。市教委は同校を9月3日まで休校としました。
熊谷俊人知事は観戦実施の姿勢をとり続けてきましたが、30日の会見で、「直前のキャンセルが多く、多くの保護者が安心して送り出せない以上、実施にこだわるべきでない」として31日以降の観戦中止を表明。千葉市とも相談した上での措置であること、観戦によるコロナ感染リスクについては「高くない」と説明しました。
共産党県議団が強行の知事批判
日本共産党千葉県議団は「県は学校観戦に際し、希望校に事前のPCR検査を行うとしていたが、実施されたのは1校のみ。観戦のリスクを顧みず、推進してきた知事の責任は重大だ」「中止は当然で全児童生徒・教職員への検査の拡大が必要だ」と話しています。
共産党千葉市議団は30日、市に対して、多くの市民の反対を求める声を無視し、観戦を強行し、子どもと教員の命を危機にさらしたと批判。31日からのパラリンピック観戦を直ちに中止するよう申し入れました。