2021年8月12日(木)
女性への憎悪犯罪許さない
各地でフラワーデモ
|
性暴力を許さない社会をつくろうと声をあげるフラワーデモが11日、全国各地で行われました。東京はオンラインで開催。女性を標的にした事件をとりあげ、「明確な女性に対する憎悪犯罪です。ノーの声をあげ続けよう」と訴えました。
フラワーデモ呼びかけ人から作家の北原みのりさん、編集者の松尾亜紀子さん、ライターの小川たまかさんらが発言しました。
フラワーデモ富山の発起人、吉岡星さんは小田急線の事件について、容疑者の供述からも性別を理由にした憎悪犯罪である「フェミサイド」だと主張。しかし、社会的背景などを強調する議論が目立つことに驚くと語り、「女性が女性であることを理由に殺されかけたことが透明化され、ジェンダー不平等が無視されてしまう。そのことを振り返ってほしい」と訴えました。
東京・八王子でフラワーデモを呼びかけているひとり、菱山南帆子さんは、インターネット上で犯罪に同調する言説が目立つなど性差別が根強く残る日本社会に改めて恐怖を覚えたと強調。「この事件は女性を憎悪することによって起きた犯罪だと声をあげ続けたい」とのべました。
小川さんは、女性が声をあげることへの反発が根強くあると述べ、「事件が起きてから問題にするのではなく、だれかが殺される前に声をあげていかないといけない」と語りました。