2021年8月10日(火)
上野、新人王戦決勝へ
女性棋士 24年ぶり2人目
囲碁女流棋聖
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囲碁の第46期新人王戦(しんぶん赤旗主催)の準決勝で、上野愛咲美女流棋聖(19)は9日、大阪市中央区の関西棋院で、同院の若手第一人者、西健伸五段(21)を白番4目半勝ちで破り、初の決勝進出を決めました。決勝三番勝負は外柳是聞(せぶん)三段(26)との対決です。
上野女流棋聖は、女流タイトルを藤沢里菜女流本因坊と分けあう実力者。2019年には全棋士参加の第28期竜星戦で準優勝を果たし、脚光をあびました。
女性棋士としてはこれまで青木喜久代七段(現八段)が第22期(1997年)で決勝に進出したことがあるだけです。昨年は藤沢女流本因坊がベスト4に進出、期待を集めましたが準決勝で佐田篤史四段(現七段)に敗れました。今期ついに、上野女流棋聖が24年ぶり、2人目となる決勝への切符を手にしました。
新人王戦は3回目の本戦出場。今期は1回戦で大竹優五段、2回戦で桒原駿二段、準々決勝で青木裕孝二段を破って初のベスト4進出を果たしました。
今年は36勝13敗、勝率7割3分4厘の好成績、絶好調で本局を迎えました。
うえの・あさみ 2001年10月26日生まれ。東京出身。藤澤一成八段門下。2016年入段、今年四段昇段。18年、第21期女流棋聖戦で謝依旻六段を破り初タイトル獲得(16歳3カ月は女流棋聖史上最年少)以来、女流棋聖3期、女流本因坊1期、扇興杯1期。