2021年8月7日(土)
五輪・パラ即刻中止求める 有識者ら声明
失政を認識し、国民の声に耳を傾ける政治を
東京五輪・パラリンピック(オリパラ)の中止を求めるネット署名を呼び掛けている元駐仏大使の飯村豊さん、東京大学名誉教授の上野千鶴子さん、作曲家の三枝成彰さんら有識者の会は6日、あらためてオリパラの中止を求める声明を発表しました。
声明は、五輪の開催を機に、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が始まり、「人道的危機」ともいうべき状況をつくり出しつつあると指摘。医療崩壊を目前に政府が入院制限する方策を模索していることについて、医療を放棄するような「非道な結果になってはならない」と強調しています。
また女性障害者らからオリパラの影響を懸念する声が上がっていることにもふれ、オリパラの即刻中止を訴えています。
声明はほかにも▽現政権によるコロナ対策の失敗と五輪強行の失政を認識し、今後は国民の声に真摯(しんし)に耳を傾ける責任ある政治を行うこと▽社会的弱者への配慮を手厚くし誰もが生きやすい社会をつくること―などを求めています。