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2021年8月4日(水)

活動補助金 再実施を

新日本スポーツ連盟 スポーツ庁に要請

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(写真)要望書をスポーツ庁に提出する新日本スポーツ連盟の長井健治理事長(左)

 新日本スポーツ連盟は3日、スポーツ庁(室伏広治長官)が2020年度に実施した「スポーツ活動継続サポート事業」について、今年度の再実施を求める要望書を同庁に提出しました。

 同事業は、新型コロナ禍でのスポーツ活動の再開や継続に国が補助、支援するもの。昨年度、交付決定した団体および個人は3862件で決定額合計は24億2146万6000円でした。

 同連盟は「補助金がなければ組織の存続や生活自体が危ぶまれた」などと任意団体や個人事業主も対象にした事業を評価。一方で、新型コロナが再び全国的に拡大し、収束のめどが立たない中で、地域のスポーツ活動に深刻な影響を及ぼし続けている実情から、補助金交付を継続するよう求めました。

 要望書ではこのほか、冬季も対象とすることや、交付申請手続きの簡便化・迅速審査の体制強化、公共施設使用料の減免、事務所維持や職員雇用などの事業支援策の実施―の4点も要望しました。

 スポーツ庁の担当者は、補助金について「昨年度の(予算)実施率は60%程度と高くなかった」として、再実施は難しいと回答。同連盟の長井健治理事長は、実施率の低さについて、冬季スポーツが含まれていないなど対象が制限されていることや、複雑な事務手続きで申請自体ができなかった事例もあると説明し、「需要がないわけではない」と再実施の必要性を訴えました。

 同席した日本共産党の畑野君枝衆院議員は、「感染状況によって活動が実施できなかった地域がある。地域ごとの実情を踏まえて、支援の方法を考えていくことが今後の課題だ」と指摘。同庁は今後、各団体に継続補助金に対する要望を調査し、検討するとしています。


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