2021年8月3日(火)
原水爆禁止2021年世界大会へメッセージ
日本共産党 志位和夫委員長
原水爆禁止2021年世界大会に日本共産党の志位和夫委員長がメッセージを寄せました。次に紹介します。
原水爆禁止世界大会に参加されたみなさんに心から、連帯のメッセージを送ります。
今年1月22日に核兵器禁止条約が発効しました。核兵器は国際法上、はじめて違法化されたのです。これは被爆者を先頭とした市民社会と、世界の多数の国ぐにの政府が、共同でかちとった歴史的成果です。条約の批准国は着実に増え、55カ国に達しました。
署名国も86カ国と国連加盟国の半数に迫ろうとしています。禁止条約への支持と参加をさらにひろげ、核兵器にしがみつく勢力を追いつめましょう。核兵器禁止条約を力に、核兵器廃絶への扉をひらこうではありませんか。
「核兵器のない世界」へ前進するうえで、唯一の戦争被爆国・日本の役割がきわめて重要です。ところが菅自公政権は、アメリカの「核の傘」、すなわち「核抑止力」に頼っていることを理由に、禁止条約に背を向けています。「核抑止力」とは核兵器の使用を前提にしたものです。いざとなったらヒロシマ・ナガサキを他国に再現してもいい、などという態度は、被爆国として絶対に許されません。
間もなく総選挙がたたかわれます。私たちは市民と野党の共闘を発展させ、そして、わが党自身も躍進をして、核兵器禁止条約に参加する新しい政権、野党連合政権を実現するために、全力を尽くす決意です。
いまだコロナ・パンデミックの終息が見通せず、大国が対立を深めるもとで、「核兵器のない公正で平和な世界」をめざして、諸国政府と市民社会が力をあわせる原水爆禁止世界大会は、新しい世界への希望です。大会の成功を心から願って、メッセージといたします。
日本共産党幹部会委員長 志位 和夫