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2021年7月23日(金)

有観客 心配 @宮城スタジアム

仙台駅前 反対の声相次ぐ

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(写真)観客を入れた宮城スタジアム=21日、宮城県利府町

 宮城県利府町の宮城スタジアムで21日、東京五輪女子サッカー競技が有観客で行われました。競技場へのシャトルバス発着所がある仙台駅で県民の声を聞くと、11人中9人が有観客開催に反対と答えました。

 県内から2人の子どもを連れて仙台駅前に買い物に来たという30代と60代の女性は「ワクチンも打てていないし、子どもへの感染も心配。利府の方に行かないようにする。開催をもう1年延期してくれたらよかったのに…」(30代女性)。「知事の判断だと思うが、他の都道府県が無観客にする中、宮城だけ安全だとは思えない」(60代女性)と不安げに語りました。

 仙台駅周辺には五輪ののぼりがあちこちに設置され、観客を誘導するボランティアの姿もみられました。

 市内に住む74歳の男性は「(ボランティアを見て)始まったんだなという気持ち。でも、宮城を有観客にするのはちょっと疑問」と話しました。

 「有観客も五輪の開催も、賛成と反対が半々の気持ち」という県内の70代男性は、「われわれの気持ちの及ばない権力者が決めているのだろう」と複雑な思いを明かしました。

 競技が行われた宮城スタジアムには約3000人の観客が入場。一般客は座席の間をあけて座り、声を出さずに拍手などで応援しました。

 一方、招待されたとみられる小学生や高校生の一団は係員や引率者の指示をうけ、区切られたエリアにびっしりと密集するように座っているのが気になりました。

 宮城スタジアムではこのあと、5日間で8試合の有観客開催が予定されています。(山崎賢太)


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