2021年7月20日(火)
「黒い雨」上告やめよ
国・広島知事・市長に ネット署名開始
広島への原爆投下直後に降った放射性降下物を含む「黒い雨」で健康被害を受けた人を被爆者と認めた広島高裁判決を受けて18日、広島市長、広島県知事、国に「上告するな」と求めるオンライン署名が始まりました。
オンライン署名の正式名は「広島市長・広島県知事及び厚生労働大臣は、広島高裁の『黒い雨』判決を受け入れ、上告しないでください」。上告期限の28日まで緊急に集めたいとしています。
原爆「黒い雨」訴訟原告団の高野正明団長、同弁護団の廣島敦隆団長、元気象庁気象研究所研究室長・「増田雨域」提唱者の増田善信氏ら10氏が呼びかけ人になっています。
署名は、原爆投下から76年、地裁提訴から6年がたち、「平均年齢83歳の原告にとって、この年月の負担は軽いものではありません。原告団の中でもすでに18名の方々が亡くなっておられます」とのべ、市と県、国が判決を受け入れるよう訴えています。