2021年7月20日(火)
開幕直前 異例五輪
中止決断を 都に緊急署名
元駐仏大使ら提出
東京五輪の開会が4日後に迫った19日、元駐仏大使の飯村豊さん、東大名誉教授の上野千鶴子さん、ジャーナリストの春名幹男さんが、開催中止を求める緊急ネット署名を東京都と五輪組織委員会に提出しました。(関連記事)
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今月2日にインターネット上で始めた署名は、18日間で約14万人に達しました。そのうち19日朝までに集まった13万9579人分を、組織委副会長でもある多羅尾光睦(たらお・みつちか)副知事に手渡しました。
飯村さんは多羅尾副知事に対し、「あと4日しかなく、中止の決断は大変なご苦労になるが、遅すぎるということではない。東京が世界の感染の中心になってしまうのを避けなければならない。世界中の人々が大変心配している」と述べました。
上野さんは小池百合子都知事の対応について、「声が届いてこない。リーダーシップをとっているのか」と疑問を示しました。
春名さんは開会後に感染拡大で中止になれば「最悪のシナリオが現実になる」と指摘。「最後まで、また始まってからも中止を言い続けたい」と語りました。
多羅尾副知事は「いただいた署名とお話は直ちに知事に伝える」と答えました。
この署名は、飯村さんの提案に上野さんら13人の学者、作家、芸術家、ジャーナリストが応じ、呼びかけ人になりました。さらに3人が賛同者になっています。