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2021年7月15日(木)

主張

日本共産党99周年

力合わせ新たな歴史を刻もう

 日本共産党はきょう創立99周年を迎えました。厳しい弾圧に屈せず、どんな困難な時代でも国民の利益擁護、反戦平和、民主主義の旗を果敢に掲げてたたかい抜く―1922年7月15日の結党以来の揺るがぬ伝統です。時代を切り開いてきた不屈性は党名に刻まれています。戦前戦後を通じて約100年、名前を一度も変えず活動する日本の政党は他にありません。

 コロナ感染拡大と政府の失政によって国民が重大な苦難を強いられる中、日本共産党は「命を最優先」の政治の実現に向け全力を挙げています。日本の未来を開くため、役割を果たす決意です。

政府がコロナ危機に拍車

 感染の急拡大で東京に4回目の緊急事態宣言を出す深刻な事態を招きながら、菅義偉政権はあくまで五輪を開催する構えです。

 強行すれば感染リスクが高まるのは必至なのに、思考停止に陥り開催へ暴走する政府の姿は、戦前の軍国主義日本が無謀な侵略戦争に突き進み破局的な結末をもたらした痛苦の過去とも重なります。「まるで開戦前夜」と危機感を募らせ、「ここで止めなければ」と幅広い人が声を上げています。なにがなんでも五輪を開催して、国民を危険にさらすのか。政治の根本姿勢が問われる大問題です。

 日本共産党は、1月の志位和夫委員長の国会質問で、今夏の五輪中止を決断しコロナ対策に集中することを強く求めました。その後も、五輪開催がコロナ対応のための医療機関に多大な負荷をかけ感染対策に逆行する問題などを浮き彫りにする国会論戦を展開しました。保護者や教育関係者、地方議員らと結んだ運動は、五輪観戦への子ども動員にストップをかけるなど政治を動かしました。

 先の東京都議選で、五輪中止を断固訴えた日本共産党と、中止・延期を公約した立憲民主党が勝利したことは、菅政権への痛烈な審判です。「五輪より命が大切」。これは国民の苦難打開に尽力する日本共産党の立党の精神です。理性と良識の声を広げ、五輪をストップさせることが急務です。

 菅政権のコロナ対策は大失敗という他ありません。飲食業を狙い撃ちした営業規制は、批判を浴びています。強権的なやり方では、国民の信頼も協力も得られず感染対策の前提を崩します。ワクチン供給をめぐる大混乱に国民の不信は募るばかりです。コロナ対応で破綻と行き詰まりを繰り返す政府では、国民の命は守れません。

 自民党の古い枠組みの政治が、戦後最悪の感染症のコロナ危機に拍車をかけ、深刻化させている事態をもはや放置できません。菅政権を倒し、新しい政治に切り替えることが文字通り焦眉の課題になっています。

野党連合政権樹立の年に

 いよいよ総選挙です。日本共産党は野党連合政権の樹立に正面から挑みます。99年の党の歴史で政権奪取をかけた初めてのたたかいとなります。都議選では、日本共産党の議席を伸ばすと同時に、共闘も前進させるという、かつてない重要な成果を築きました。歴史的な総選挙で、日本共産党躍進と共闘勝利をかちとり政権交代を必ず実現しようではありませんか。

 一人でも多くの方に日本共産党に加わっていただき、ともに歴史に新たなページを刻んで創立100周年を迎えましょう。


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