2021年7月14日(水)
五輪関係者をタクシー輸送
自交総連 「非常識」と抗議
自交総連は12日、五輪大会関係者を一般タクシーで輸送することを認めた政府と五輪組織委員会に抗議し、見直しを求める声明を出しました。大会関係者を乗せるときだけ貸し切りとし、降車後は一般客を輸送するもので、「場当たり的で非常識な輸送方式」と批判しています。
大会関係者は、入国後2週間は鉄道など公共交通機関を利用できないため、専用バスや貸し切りハイヤーを使うとされていました。
しかし、ハイヤーが足りなくなる可能性があるとして組織委からの要請を受けて、一般タクシーを臨時的に利用できる特例扱いにすることを国土交通省が認めました。
自交総連は、開催直前の決定でワクチン接種も間に合わず、一般車両では仕切り板設置など感染対策も不十分で、換気や消毒も徹底されない恐れがあると指摘。運転者と乗客を感染の危険にさらすものだとして、「関係者と一般国民を接触させないというバブル方式にも大穴をあける」と批判しています。