2021年7月11日(日)
国道遮断 生活に支障
長野地滑り 武田氏に住民訴え
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日本共産党の武田良介参院議員は10日、長野市に入り、6日に発生した地滑りの現場を調査し、住民と懇談しました。和田明子、山口典久両県議と長野市議団(野々村博美団長、6人)が同行しました。
県によると6日早朝、幅約210メートル、奥行き約200メートルの範囲で地滑りが発生。付近の産廃処理施設の鉄筋造りの工場は基礎地盤全体が5センチから10センチずれ、一部土砂で建屋が押しつぶされました。人や住宅などの被害はありません。事故発生現場は土砂災害警戒区域外でした。
現在、地滑り現場付近の国道19号は土砂流入の恐れがあるとして全面通行止めとなっています。
主要な回り道の市道も土砂災害の恐れがあるとして全面通行止めの状況です。回り道として普段は交通量の少ない狭あいな生活道路を案内。通勤、通学、物流、緊急車両の通行に多大な支障が出ています。
同市篠ノ井の信里(のぶさと)地域委員会の佐藤政茂委員長は懇談で「地滑り現場の下流に人家がないことは幸い。生活道路の交通量は一変し、児童の通学に支障が出ており、交通事故が生じないよう緊急対策が必要」と話します。
武田氏は「長野市でも豪雨による被害は繰り返し発生しており、住民に不安が広がっている」とし、「専門家の意見も聞きながら、通勤、通学の安全のためにも一刻も早い国道19号の復旧を国に要望していく」と語りました。